「ま、わかったならいいや。
携帯もサンキューな。

それから朝は公園で
きつく言い過ぎてごめんな。

まさか、お前があの公園にくるとは
思わなくて焦ってさ…」



柔らかい笑顔に包まれた
お兄ちゃんのその一言で、

今朝、公園で感じた不安が

一瞬で消え去った。




「大丈夫だよっ!

うちの学校の友達がね、
お兄ちゃんのこと、
すごくカッコいいって言ってた。

自慢のお兄ちゃんだよっ!」



「そっか。」



優しい目で私をみたお兄ちゃんは
少し目を伏せて、



「モモ、いろいろとごめんな。」



ボソっとそう言って
自分の部屋に戻っていった。