***

家に戻ると、静かなリビングでパパが
ひとりでお酒をのんでいた。



「モモ。モモも蒼介君と、
知り合いだったんだな。」


そう…あの時、パパは、
蒼介さんの名前を知っていた。



蒼介さんが
お兄ちゃんを殴ったあのとき。



辛さを隠しきれない
パパの表情を見つめながら
しばらくパパと無言で向かい合った。