「モモ、家で寝てるって。
あいつ、昨日食い過ぎたんだろうな。

背低いんだから
もっと食え、もっと食えって
おばさんにめちゃめちゃ食わされたっ
つってたから」



「お前の家族、まじで仲良いな。」



笑っている一樹を洋二がつついた。



「は?そんなことねぇよ。
親からのメール、マジうざいし。


父親は無関心が服きて歩いてるような
無責任な人間だし。

俺、家も親も、嫌い」



「ま、どこもそんなもんだろ。
可愛いじゃん、妹のモモちゃん。

俺、かなり好きなタイプなんだよな。
今度、兄妹で合コンしようぜ?」



「お前、今後モモの100km以内に
近寄ったら殺すわ。」



「100kmって…学校いけねぇじゃん。」



「もともと行ってねぇだろ、お前。」



「あ、そっか。
……って一樹、怖すぎるから」



「ったく、蒼介だけだよ。
信頼できんの」


「なんだよ。
蒼介は年上好きなだけじゃん。」



これ以上、ここで一樹の話を
聞いていられそうになかった。



「悪りい。ダルいからやっぱ帰るわ」



そう言って、公園を後にした。