獣系男子×子羊ちゃん

なにも考えることができず
自分がどこに向かっているのかも
わからず

気がつけば、

いつもの公園の前にいた。



公園に行くと一樹の姿がみえたので
すぐにきびすを返した。



あんなにもモモをひどく傷つけた自分が
一樹に会えるはずがなかった。



今は一樹とも話したくなかった。



すると
俺に気づいた一樹が走ってやってきた。



「お前、昨日バイト先で
待ってたんだけど来なかったんだな。

みんな来てくれたから
すげぇサービスしたのに。」


なにも知らずに
人懐っこい笑顔を向ける一樹の顔を
まともに見ることができない。


「女がいて面倒になって帰った。」


「女?女なんていなかったよ?
いつものメンバーだったけどな?

お前が帰ったから、
みんな帰っちまったのかな?
洋二かわいそ。」


そう言って笑った一樹の笑顔は、
どこかモモの笑い方に似ていて、
思わず目をそらす。


一樹はそんな俺の様子に全く気づかず
近くのベンチに座り話し続ける。


「それよりさ、お前、
確か学校推薦でここ来てるよな?」


「…ああ。」


「従兄弟がさ、中3なんだけど、
ここの学校推薦とれそうなんだと。」



一樹の言葉が全く頭に入ってこない。