獣系男子×子羊ちゃん

立ちすくんでいるモモの腕をつかみ、

住宅街の一角の
死角になっている場所に

モモを
無理矢理、連れ込んだ。


なにが起きているのか理解できずにいる
モモの両腕を力任せにつかみ、

モモの身体を壁におしつけた。


抵抗もせず、
今だ信じきった目をして
俺を見つめるモモに

尚更
苛立ちがつのる。


モモのそんな表情をみながら、
モモの身体を押さえつける両手に

ますます力を込める。


「そ、蒼介さん、い、いたい。」


涙を浮かべているモモの顔に
ぐっと顔を寄せる。


「お前さ、危機感とかねぇの?
それとも、それ、わざと?
わざと煽ってんの?

俺がお前の
『大好きなお兄ちゃん』みたいだから
なんにもしないとでも思ってんの?」


そう言ってモモが動けないように
手首をつかみ

モモの身体を壁に押し付けたまま

セーラー服のリボンのはしを
口でくわえて

結び目を一気にほどき

胸元のボタンを外した。



モモのスカートのなかに片足を押し込み


「お前が想像もできねぇこと、
してやろうか?」


そう言ってモモの首筋に唇をあてると
ポタっと頬に冷たいものが触れた。


顔をあげると、

声を出さずに
静かにモモが泣いていた。


瞳になにも映さず、

ただ静かに
涙をこぼし続けるモモをみて


我に返った。


モモは
小さく震えながら
静かに涙をこぼし続けていた。


「…ご…めん。」


一点をみつめたまま、
表情を失ったモモから

体を離し、

ほどいたリボンを結び直し
ボタンをとめた。



地面に投げつけたカバンを拾い、
汚れをはらいモモに渡す。


モモの乱れた髪をなおそうと
手を伸ばすと、

ビクっと肩を震わせ
怯えた目で俺を見た。


もう、終わりだ。
もう、だめだ。

これ以上一緒にいると
モモをめちゃくちゃに壊してしまう。



ただ、黙って泣き続けるモモを
ひとり残してその場を去った。