獣系男子×子羊ちゃん

窓の外から視線をもどした蒼介さんは、
おもむろに私のフォークを奪い、
パクッと私のケーキを一口食べた。


「あまっ。
お前、よくこんなの食えるな。」



「蒼介さんだって、
この前一緒にパフェ食べてたよ?
美味しいって言ってたよ?」



「まあな。でも、甘さがちがう…。」



そのまま、もうひとかけらを
フォークでさして、
今度は私の口に運んできた。



「ほら、モモ、あーん」



無理…


蒼介さん、絶対あそんでる…


口をぎゅっと結んで蒼介さんをにらむ。



すると、小さく含み笑いをしながら
蒼介さんが口を開く。



「一樹がお前のことを
やたら可愛がるのがよくわかるよ。

でも、こんなの一樹に見られたら
俺、完全にアウトだな」



相変わらずニコニコと
まるでいたずらをしている子供のように
微笑んでいる蒼介さんの笑顔に

嘘はない。