*
「……もう仕事を選ぶ権利はないんだ。」
次に会った時、智君はそう言って顔を曇らせた。
なんでも、お母さんの術後の経過が良くないらしく、特別な治療法に変えないといけなくなったということだった。
ただ、それには高額の治療費がかかるらしい。
だから、智君はバーテンをやめて、ホストになると言い出した。
「本当はいやなんだよ。
女性に言いたくもないお世辞を言ったり、好きでもない人といちゃいちゃするなんて。
もしも、顧客でもついたら、いちゃいちゃどころじゃ済まないかもしれない。
……僕にはかおりがいるのに……
考えただけでも気分が滅入るよ。
でも……仕方がないんだ。
母さんを治すためにはどうしてもお金がいるから……」
「智君…バーテンやめてホストになったら、どのくらい収入が良くなるの?」
「最低でも10万くらいは良くなるかな……」
(10万……)
それはとても大きなお金だ。
だけど、智君が他の女性と仲良くするのはいやだった。
智君みたいなイケメンで明るいタイプは、きっとすぐに売れっ子になるはずだ。
立場上、お客さんと食事や飲みに行くようなことは当然あるだろうし、それ以上のこともあるかもしれない……
(いや!
それだけは絶対にいや!!)
「……もう仕事を選ぶ権利はないんだ。」
次に会った時、智君はそう言って顔を曇らせた。
なんでも、お母さんの術後の経過が良くないらしく、特別な治療法に変えないといけなくなったということだった。
ただ、それには高額の治療費がかかるらしい。
だから、智君はバーテンをやめて、ホストになると言い出した。
「本当はいやなんだよ。
女性に言いたくもないお世辞を言ったり、好きでもない人といちゃいちゃするなんて。
もしも、顧客でもついたら、いちゃいちゃどころじゃ済まないかもしれない。
……僕にはかおりがいるのに……
考えただけでも気分が滅入るよ。
でも……仕方がないんだ。
母さんを治すためにはどうしてもお金がいるから……」
「智君…バーテンやめてホストになったら、どのくらい収入が良くなるの?」
「最低でも10万くらいは良くなるかな……」
(10万……)
それはとても大きなお金だ。
だけど、智君が他の女性と仲良くするのはいやだった。
智君みたいなイケメンで明るいタイプは、きっとすぐに売れっ子になるはずだ。
立場上、お客さんと食事や飲みに行くようなことは当然あるだろうし、それ以上のこともあるかもしれない……
(いや!
それだけは絶対にいや!!)



