幸せの花が咲く町でのレビュー一覧
5.0
人の想いは、共鳴し合うことがあるといいます。それは二人でもそうですし、幾人でも、幾重にも。 …この作品からは、そんな想いの共鳴が優しくあたたかく伝わってきました。 傷を抱えるがゆえの優しさ、見守り続ける包容力、寄り添うように柔らかく響く言葉たち。 時に荒ぶる感情の渦さえも、そっと包んで、少しずつほどいてしまう。 このお話には深い深い悲しみもあります。読んでいて、心が痛むこともあるかもしれません。 でもそれは、このお話を開く鍵、そしてたくさんの優しさの連鎖を生み出す種でもあります。 心に傷を抱えた人は、そのぶんだけ優しくなれる。ちょっぴり繊細にもなるけれど、その人だけのピュアな花をいつか咲かせることができるのでしょう。 優しさの共鳴の支えのもと、きらめく花びらが舞う町を想いながら――。 読むと幸せになれる作品、ぜひご一読ください。
人の想いは、共鳴し合うことがあるといいます。それは二人でもそうですし、幾人でも、幾重にも。
…この作品からは、そんな想いの共鳴が優しくあたたかく伝わってきました。
傷を抱えるがゆえの優しさ、見守り続ける包容力、寄り添うように柔らかく響く言葉たち。
時に荒ぶる感情の渦さえも、そっと包んで、少しずつほどいてしまう。
このお話には深い深い悲しみもあります。読んでいて、心が痛むこともあるかもしれません。
でもそれは、このお話を開く鍵、そしてたくさんの優しさの連鎖を生み出す種でもあります。
心に傷を抱えた人は、そのぶんだけ優しくなれる。ちょっぴり繊細にもなるけれど、その人だけのピュアな花をいつか咲かせることができるのでしょう。
優しさの共鳴の支えのもと、きらめく花びらが舞う町を想いながら――。
読むと幸せになれる作品、ぜひご一読ください。
大切な人との関わりで深い傷を負った大人達の物語です。
いわゆるアラサーアラフォーと呼ばれる世代の主人公達ですが、大人であろうと大切な人との絆や喪失で深く傷つく。そして、様々な経験をした大人だからこそ、余計に臆病になってしまう。
2人が傷つく理由が現実的でリアルで。特に香織が陥ってしまったのが“寂しさ”からくるものというのが、胸に詰まってしまいます。
2人が出会うまでと前半は傷つくまでの詳細な描写がなされるため、ちょっと長く感じるかもしれませんが。後半~終盤に至るまでの過程の一つとして、重要な意味を持ちます。ぜひ、終わりまで読んでいただけたら。
後半の疑似家族から本当の家族となるまで、勘違いによるすれ違いにハラハラしますが。次第にほぐれていき、心を通わせてゆく温かな空気に癒されます。大人のほろ苦さと優しさを併せ持つ良作です。