幸せの花が咲く町で





『そう、わかった。
じゃあ、また今度……』

数日後、思い切って私の方から会えないかと誘ってみた。
そしたら、その日は忙しいと断られた。
ここのところ、メールの回数も減っている。
もしかしたら、この前のことでがっかりされたんじゃないか……そんなことを考えては、沈んだ気持ちを抱えていた数日後、ようやく智君から会いたいとのメールが届いた。
私はまたいそいそと買い物に出掛け、服を新調して智君に会いに出掛けた。



「智君……どうかしたの?」

「……別にどうもしないよ。」

智君はそう言ったけど、約10日ぶりに会った彼はやけに疲れた印象だった。



「どこに行く?」

「出来ればゆっくりしたいな。」

「じゃあ……」

ちょっとはしたないかとも思ったけど、私は智君を先日のラブホに誘った。



「ここだったら、ゆっくり出来るよね。」

「かおり……」

「あ……」

智君は、返事すらせずに私を押し倒し、そのまま覆いかぶさって来て……







「あぁ……会うんじゃなかった……」

事が終わると、智君は冷たく私に背を向けた。
私がこういうことに不慣れで、智君を満足させられなかったから……?

落ち込む私に気付かず、智君はさらに言葉を続けた。



「こんなことするつもりじゃなかったのに……
僕、かおりに嫌われるようなことばかりやってるね……」

その言葉で私の考えてたようなことではなかったとわかり、私はとりあえずほっと胸をなで下ろした。



「そ、そんなことないよ。」

「かおりは本当に優しいね。
優し過ぎるよ……だから、僕は君についつい甘えてしまう……
僕、苦しかったんだ……
ひとりで抱えきれないくて……それでずっとかおりに会いたいと思ってたんだけど、なかなか時間が作れなくて……
だから、会ったらその気持ちを押さえることが出来なくて……」

「智君、話して…!
何があったの?
全部話して!」



私が詰め寄ると、智君は、重い口でぽつりぽつりと最近のことを話し始めた。