レッスンはアフターで

微妙な笑みを浮かべた私に、柚木は遠慮なく不細工だと言い放った。


「お前なあ、もうちょっとないのかよ。冷てーヤツ。まあ、それは、いいや。愛奈ちゃん、場所変えるからついてきて!」


「は?順一、もしかして、」


「違う。ここでは他の会員もいるし目立つ。綾香に友達としてなんとかしろって言われてる」


「でも、彼女は会員でもあるだろう。一人だけ特別扱いなんて、評判落とすよ。まだ、軌道に乗ってないのに」


何やら目の前で言い合いになってしまっている。


私のせいで、いまだに注目も浴びている。


順一さんにもう迷惑かけたくなかったのに。



「ごめんなさい。私、帰ります。綾香には、連絡しておくから」


立ち上がると、


「ちょっと待って!」


呼び止める順一さんと、無言で上から肩を押さえ込み椅子に再び座らせる柚木によって、身動きがとれなくなった。


「兎に角、綾香もう向かってるって言うし待ってて。それに、今日は、綾香のところに泊まって。外でアイツ待っていたら危ないし」