レッスンはアフターで

「ゴメン。俺が全面的に悪かった。どうかしてた。でも、嫌だと言われようと、俺は、諦められない。付き合っている奴いないなら、もう一度、考えてくれないか?思い出してくれないか?俺たちの、一緒に過ごした楽しい時間や愛し合ってた時のこと。俺は、ずっと……あれからもずっと、愛奈のこと思ってた。傷付けた分だけ、幸せにするから、だから、……だからもう一度、」


「その手、放してもらえませんか?」


聞きなれないトーンだけど、聞き覚えのある声。


「誰だ?あんた」


「申し遅れました。そこの『SHIN1』でクラブマネージャーをしております柚木です」


「ふーん。悪いけど、痴話喧嘩だから邪魔しないで」


「それは出来ません。もうすぐ予約の時間なので」


「「は!?」」


もう、ぐちゃぐちゃだ。折角、嘘をついたのに。迷惑かけないようにしたのに。


「ですから、予約の時間です。無断で休まれると困るのですよ。行きますよ、河瀬さん」