ノートを書く振りをして
花蓮の質問に答える。


「わかった?実はいいことあったんだ」


私の書いた文を横目で見ると
花蓮はパアっと顔を明るくして
急いでまた文字を書いた。


「なに?なになに?
もしかしてあの花屋さんの話?
詳しく~!!」


相当興奮しているのか
文字はだんだんと適当になっていった。



「そうなの!お昼に詳しく話すね」



こんなことをしているうちに
1限目の授業は終わり、あっという間に
お昼休みになった。