尚・晄の特訓初日



「晄…いよいよだな。」

「あぁ、行くぞ」


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「あれ?場所ここでいいんだよな?」

「尚、また迷ったんじゃないのか?森の中の大きい木の下って言ってたけど……って、もしかしてあれか??」

「おぉ!あったあった〜!あっちまで行こう!」

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「理事長来てないな…ここじゃないとかか?いや、間違ってはいないよな…」

「んだよ理事長遅刻かー⁇……んっ?
………はぁ!??ちょっ、晄!上!!」

晄が上を見ると大きな氷の塊が大量に降ってきた

「はぁ!?なんで上から…氷の塊が降ってきてんだよ!チッ、_____ファイアーシールド」

いきなりの事で尚は何もすることが出来ず立ちすくんでいたが
晄がシールドを張ってくれたお陰で氷の塊には当たらずに済んだ


「中々やりますね〜鈴木君。清水君はもう少し頑張って頂けなければ困りますよ」

と、氷の塊が降ってきた方から理事長が降り立った

「特訓はもう始まってるってか。」

「くっそ…まだまだだな。」


「初日だからと言って気が緩んでいたのではないですか?…まぁいいでしょう。____異空間、天空」


と理事長が唱えると2人は異空間へと飛ばされた


「なんだここ!息がしづらいな…」

「スゥ、そうだな…ハァ…」

2人が初めて空気の薄い雲の上に来て、息をしづらそうにしていると何食わぬ顔で理事長がやってきた


「ここでは基礎体力をつけます。と言ってもただ地上で走ったりなんかしてたらそこらの人間共と変わらない、それで空気の薄いここで格闘術を覚えながら基礎体力をつけていただきます。」


「「は、はい…」」

「今日は初日なのでここに慣れて貰わなければなりません、ので今日1日ここにいて下さい」

「えっ⁉︎本気ですか?」

息してるだけでも辛いのに…と晄が言おうとしたが弱音を吐いてはいけない、とグッと堪えた


「今日1日ここかぁー、ふぅ…暇だから魔法で雲のベッドでも作ろう」

と尚は魔法でそこらに浮いている雲を使い、繋げていった


「面白そうだな、俺はソファを作ろうかな」

と2人はそれぞれに暇を潰していき、1日が終わった

「あれ?もう慣れてきたぞ!なぁ!晄!ベッドに寝ながらお城作るのに夢中で気付かなかった‼︎」

「あぁ、すごいな…でも明日になったらまた1からにならないのか?」


2人は暇を潰す為に他の事に夢中になっているうちに天空の空気の薄さにだんだんと慣れていったのだった