「で、結局あんたは海斗君が好きって気づいたわけね?」

「……あはっ」

「奢り決定。今週土曜日スイーツパラダイスにレッツゴーね。」

「はーい…。」

金と食には目がない美玲様。
こんなことになるならあんなこと言わなければ良かったよ…。

「奢りは決定として、これからどうするの?」

「何が?」

「告白するのかしないのか。」

さらっとその言葉を言った美玲。

しかし、その瞬間私の頭の中は真っ白になった。

「こ、こ、こ、告白ううぅ⁉︎」

ガタッと音を立てて椅子を倒して立ち上がってしまった。

ハッと気づいて周りを見回したが、自習中で荒れ放題の教室だったから良かった。

誰も私には目をくれていない。


良かった。