(完)ずっと君といれるなら 〜 別れ 〜

「…ぃ!…づき!おぃ!葉月!」

あー。
誰かが読んでる。
美玲の声じゃないし、まあいいや。
そう思い、気にせず目を閉じたままの私の耳をとんでもない言葉が通って行った。

「ソフトクリーム!」

「うそっ‼︎どこ?どこ?」

音を立てて立ち上がり辺りを見回すとそこはガラッとした教室だった。

あたしを起こしたのは海斗。

「相変わらず色気より食い気だな。」

そう言ってニヤニヤ笑う海斗。

「嘘ねぇ⁉︎」

「当たり前だろ。」

あー。
嫌だ嫌だ。
海斗なんて最悪だ!