(完)ずっと君といれるなら 〜 別れ 〜

「お前、何イライラしてんの」



「…ごめん」




素直に謝ってしまう。



もうやだ。



なんでこんなとこばっかり見られちゃうわけ?



泣きそう。



「っ? 」



私が素直に謝ったのが不思議だったのか、驚いた目で私を見つめる海斗。



「お前が素直に謝るとか気持ちわりーな。ま、いいや。あー…乗ってくか?」



「…いいの?」



「なんで、お前そんなしおらしいんだよ。夏バテか?いいから乗れよ」


海斗は呆れたような笑みを浮かべて荷台をポンポンと叩いた。



海斗の自転車の後ろなんて最近全然乗ってなかったな。



私はスポーツバックを無理やり籠に入れて荷台に飛び乗って海斗の腰に手を回した。