(完)ずっと君といれるなら 〜 別れ 〜

「よっしゃーっ!」

歓声を上げたのは相手チームだった。

ゴールの右側へと放たれたシュートに安藤先輩は届かず。

ネットを揺らしてしまった。

1-1。

まだまだ、何とかなると思うけど…。

悔しそうな表情で守備位置へと駆けてゆく選手たち。

こんな時だからこそ、マネージャーの私が声を出さないと。

そう決断し、私は声を張り上げた。

「まだ引き分けだよーっ!自信持って攻めていこー!」