(完)ずっと君といれるなら 〜 別れ 〜

あの告白から数時間がたった。

当たり前のように、私達のチームは勝ち進んで行き、これから決勝が始まる。

相手は強豪チームで、お互いに敵視している。

5位までは県大会に出場できるから、負けてもそこまで関係ないのだが、やはり、毎年恒例の優勝をしたい。

「葉月ー!円陣組むぞー!」

海斗が私を呼んだ。
はーいと軽く返事して、肩を組んだ輪の中に入った。

「絶対優勝すっぞー!」

翼先輩のよく響く声に合わせ、私達は大声で叫んだ。

「っしゃぁーっ‼︎」