(完)ずっと君といれるなら 〜 別れ 〜

「だけど、本当は優しくて明るくて、ずっと、私の側で支えてくれて、サッカーが大好きで、そんな海斗が大好き」


「葉月…。」


「試合前に本当ごめん。でも、今伝えたかったの。返事はゆっくりでいいからさ」


「あっ…ああ。」



言ったあとに恥ずかしくなるのが女子ってもんなのかな。



顔面温度が急上昇してるような気がする。



そんなことは気にしない(フリ)をして。



大声で言った。




「さー、この話は終わりっ!絶対優勝しないと許さないからね?」




元に戻った私に安心したのか、海斗は笑顔で言った。




「ったりめーだろ。俺のスペシャルシュート瞬きせずに見とけよ?」




「うん!」


こんな時間も好き。
異性を超えて、友達以上として笑い合えるこの時間も。


でも。
どこかで変えたい自分がいた。

告白は私にとって、私のプライドみたいなもんだ。

好きだから。

毎日どんどん好きになっていくから。

そんな日々にケリをつけないと