「ねえねえ、梶くんがまた告白断ったんだって!」 「また?梶くんに入学してから何回目よ」 「学年の3分の2は告ってるって話よ?まぁみんなフラれてるけど」 「朝からあたし梶くん見ちゃった!」 「あ私も見たよ!もう超かっこよかったんだけど!」 桜も散る頃の雲ひとつない日。 今日も我が校は飽きもせず、ある一人の男の子の名前で会話に花を咲かせる。 「……相変わらずモテモテだなあ」 あちこちの教室から聞こえる声に一人呟くあたしは七瀬 あかり、ここ東朝山高校に通う2年生。