空の彼方




彼はわたしにそう訴えてきた。



過去にとらわれるのをやめて、前に踏み出そうと決心してくれたんだ。



「うん!一緒に頑張ろうね!



わたしも男バスのマネージャーとして精一杯サポートするから」



そう言うと、彼の目つきは一気に変わって強い眼差しでこう言った。



「でも俺、バスケをやるって決めたら妥協とか、怠ったりしたくない。



だから俺がバスケができなくなった理由、“ジャンパー膝”だってことは部員にも顧問にも絶対言わないで欲しい。



みんなと同じメニューをきちんとこなすし



周りにジャンパー膝だって知って、同情されたり、気を遣われたりするの絶対嫌だから。



俺はバスケが好きだから、バスケでは誰にも負けたくない。



だから絶対言わないって約束して」