「俺は……中学の時のまま終わってたら確実に後悔してた。



本当に早瀬や山下先輩に言われるまで俺はバスケをもう1度やろうとすら思ってなかったんだ。



だけど、バスケを再びはじめて俺は変われた。



後悔を乗り越えることもできた。



今の俺はモヤモヤしていた後悔からスッキリしてるし



冬の大会への予選出場の橋渡しもできたし



バスケを通してやりたいことは全部できたんだ。



だからあの時腐ってた俺に声を掛けてくれて、入部してからも俺のためにいろいろしてくれたこと



本当に感謝してる。



……ありがとな」



夕陽に染まる望月くんは今までに見たことのないくらい満面な笑みを浮かべていた。