「望月くん……っ



ごめんなさい、ごめんなさい」



男バスに入れてしまったわたしは……。



「望月くんから……バスケを……奪っただけだった



全部、わたしのせいだ……っ」



望月くん、ごめんね。



病院を出ると足を止めて、わたしは両手で顔を覆いながらひたすら泣き叫んだ。



「それは違う!」



後ろから大きな望月くんの声が聞こえた。