そんな彼は、わたしにこんなうれしいことを言ってくれたんだ。



『一年前に俺と約束をして最後まで守ってくれたこと、



俺のことを心配して、いつも気にかけてくれて力になってくれたことを



きちんとバスケでお返しするから……



早瀬のためにプレーするバスケ見てて』



照れくさそうに言ってくれた望月くんの言葉をわたしは一生忘れない。



復帰をしたからと言って道はまた簡単なものではなかった。



ダッシュやシュートの数を徹底的に相馬先生に制限されて、それに納得できなくて怒っていたこともあったし



夏の大会が始まってからもスタメンに選ばれることのなかった望月くんは焦りを感じていた。