涙がこぼれたらTシャツの袖で拭いて、また包丁を握って玉ねぎを切っての繰り返し。
数えてなかったから分からないけど、全部切り終わってボウルの中の玉ねぎを見たら
「……できたっ!」
って大きな声で言っちゃって、
でも詩織が「お疲れ!」って言ってくれた時は嬉しくてたまらなくてまたちょっとだけ涙が出てきた。
それからは二人で1つずつ大きな鍋の中にカレーの材料を入れて炒めて、お水を入れて煮込んだ。
「おいしくできるといいね!」
「うん!部活以外のはじめて仕事だけどみんなにおいしい!って言ってもらえるといいな~!」
そして後は灰汁取りとルウを入れるだけだから詩織に任せて、わたしは体育館に向かったんだ。
さっき買い出しに行った時に買ったあるものをポケットの中に忍ばせて……。

