空の彼方




「るい、大丈夫??玉ねぎ切るの代わろっか?」



詩織に言ってもらった途端、“やった!”って心の中で思った。



だけど……。



涙を拭って、詩織の方を見ると……手際の良い詩織はすでに大量の人参とジャガイモを綺麗に一口サイズに切り終えていた。



「……もう終わったの?」



「うん!皮むきは時間かかったけど、切るのはすぐ終わったよ!



これからお肉切ろうと思ったけど、玉ねぎ目痛くなっちゃうし代わるよ!」



と詩織は嫌な顔ひとつせずに優しく言ってくれた。



わたしは一瞬躊躇したけど、首をフルフルと横に振った。



「ううん、これじゃあわたし良いとこだけやらせてもらっちゃうもん。



だから最後までやる」



と言ってわたしはまた玉ねぎを切り始めたんだ。