空の彼方




買い物をして二人で両手に大荷物を持って帰ってくると、今度は調理室に籠って先にサラダを作ってからひたすら野菜の皮むき。



量は多いし、玉ねぎは剥くのはすごく簡単だけど目の前に皮を剥き終わった玉ねぎが増えてくたびに、後でこれを切らなきゃいけないと思うと怖くて仕方ない。



……じゃんけんに負けたわたしがいけないんだけどね。



もう一つの調理台でやっている詩織はもうピーラーでにんじんを剥き終えそう。



えーい!もう大泣きしてもみんなのために頑張るもんね!



だけど、それからすぐに頑張る気持ちはどっかに行ってしまった。



「グズッ、もうやだ……」



ザクッザクッと指を切らないように気を付けながら、目を必死に瞑りたいのを我慢して玉ねぎを切ってるけど



目が痛くて、視界が涙でぼやけてくる。



まだ3個しか切ってないのに涙が止まらない。