そ、そうだったらいいな。


晴のタイプの中に、少しでもあたしを連想させるものがあればテンションが上がる。


ちょうど今、晴も昼休み中で店内にはいない。



あたしは今がチャンスとばかりに、お客さん達の携帯を覗き込んだんだけど…。





















全員沈黙5秒──…




「い…いやぁ、なんて言うかあれだね。タイプなんてしょせんタイプだよね?」


「そ、そうそう!理想と現実ってほとんどが違うよね?」


「…モ、モカくん大丈夫?せ、背中が落ち込んでるよ……こ、こんなの気にしないで…」


「…だ、大丈夫です……気にしてなんか……あ……」





ガシャ!ガシャ!ガシャ───ン!!




「店長…モカくんがウエッジウッド3客、割りました…」


「なにっ!1客2万円がぁぁぁあぁぁぁっ!」




* * *