あれから月日は流れ、私は15歳になった。

「おーい!ゆうー!」

よくつるむ、歩が声をかける。
歩は耳にピアスが4つもついていて、
ピンピンに立てらた金髪が特徴的なやつだ。

「なによ、歩。でけー声だしてんじゃねーよ。」
「相変わらず、男口調、なおんねーな」
「うるさいよ。で、なんなわけ?」
「あ、そうそう!明日の卒業式さぼらね⁈」

そう。私は明日、中学を卒業する。

卒業式とかだるすぎる。
長い、校長の話きいて、どうでもいい人が長い話して。
行くのだるいな。

「うん、いいよ。さぼるか」
「よし!きまりな!どーせ高校決まってんだからいーだろ」

なんとか高校には合格はした。
こんな私でも合格できるのか、と驚いたが行ければなんでもいい。

歩と話しながら教室の前で別れた。

ガラッ
一気に視線が私に集まる。
みんな、怯えたような、目で。

「みてんじゃねーよ。なんか私についてんの?」

すると、視線がそらされる。

学校なんて、ほんとだるい。
早くおわんないかな
どーせ、ろくなこともない。

そして、卒業式。

私はサボった。


卒業式に出たくない理由は、もう1つある。


親のいない卒業式なんて出たくない。
お母さんが、いないなんて…