【続】俺を嫌いになればいい。






「実は紗絢ちゃんから電話貰った後、ひろに電話したんだ」

「廣木君に?」

「うん。蜂須賀君のこととか話したら『…そっか』って言って電話切られちゃったの。部活中だって言われたけど、本当は耐えられなかったんだと思う」





そう言えば、さっきの廣木君は部活動の服装だったことを思い出す。



帰宅しようとしてたのかジャージ姿にエナメルバック。



知って尚も、彼はわたしに優しくしてくれてたんだ。