わたしから別れを切り出すことなんて出来ない。飛鳥はわたしに別れる選択義をくれたのにも関わらず、姿を見せなかった。 それは“否”と言うことで、わたしは振られたと言うことになるのかもしれない。 なら何で飛鳥はわたしにこんな、束縛の証をくれたの? 「耳、痛かった?」 「…少し」 痺れと火照りが残るピアスホール。