「…なんでお前、あんなところにいたんだよ?」 「…」 「…なぁ、」 チラッと飛鳥を見て尋ねる。 ふたりが今までいたのは、何もないただの平地だった。そして飛鳥が寝ていたのも、平地だった。 こういうときはソッとしておくのが一番だとわかってはいるが、気になって仕方がなかった。飛鳥の行動ひとつひとつが、あの女の子と絡んでいるからだ。