「ココアでいい?」 「…うん」 ありがとう、とココアを受けとる。甘ったるいココアを啜ると、その温かさに涙が出そうになった。 隣に座った芽留ちゃんは膝にクマのぬいぐるみを置いて、わたしが話し出すのをジッと黙って見つめた。