芽留ちゃんは、わたしを部屋に通してくれた。 両親は海外旅行でおらず、独りらしい。 お風呂に入らされて服も貸してくれた。 ワシャワシャとわたしの髪を拭く芽留ちゃんは終始無言で、そのささやかな気遣いがまた胸に沁みた。