またひとり、ぼんやり空を眺める。



この数秒間が酷く寂しく、辛かった。





「…紗絢ちゃん?」





開いた扉から、顔を出す芽留ちゃん。



そしてわたしと目が合った瞬間、目を見開いて固まった。