【続】俺を嫌いになればいい。






「…優しく、しないで…!」





卑怯な女にはなりたくなかった。



誰かの優しさで誰かを忘れたいなんて、思っちゃダメなの。



わたしが好きなのは飛鳥で。



わたしが忘れたいのは飛鳥で。



優しさに縋れば、きっと廣木君を傷付けてしまう。