【続】俺を嫌いになればいい。






「ど、退いてよ智輝君…っ」

「マジでダメだから…!さっきのアイツ見てねえの?ヤバイくらいキレてたじゃねえか!」





焦ったように言われ、ハッとする。



さっきの違和感はこれだ。



わたしがいる手前見せなかったけど、飛鳥は静かに怒っていた。



智輝君を押していた手を力なく下げる。