【続】俺を嫌いになればいい。






脈打つ鼓動は徐々に早さを増す。



バイクから飛び降りた智輝はどうか杞憂であってくれと叫び、人混みを掻き分ける。



そして見えた足。



血だらけの頭。



だらりと垂れる手。



血にまみれた顔は、





「……嘘、だろ…」





確かに、飛鳥だった。