「きゅ、急に呼び出してすまない」





何故か冷や汗だらだらの杉浦君は緊張気味にずれた眼鏡を持ち上げる。





「ううん。でも差出人の名前が無かったから少し驚いちゃった…」

「あ、ああ。名前を書いたら来てくれないと思ったんだ」





わたしが無視することを危惧したのか差出人は空欄。