【続】俺を嫌いになればいい。






もはや歯止めがきかなくなったらしい。あれほどウダウダ言っていた飛鳥が、彼女の元へバイクを走らせた。一度諦めた男に火がついたら、誰にも止められない。一度喪失感を味わったがゆえに、愛は爆発的に募る。





「…紗絢ちゃん、なんて言ったんだよ…」





あのウダウダと御託を並べて、感情を圧し殺してきた男の愛情を、爆発させた紗絢。



なんと言ったのか気になったが、既に有り得ない早さでバイクを走らせた飛鳥の後を追うことにした。