「…紗絢?」 「…え、」 「…怪我でもしたのか?」 「…う、ううんっ」 固まっていたわたしは慌てて首を振る。 まだ皆は固まっている。 それもそうだ。 E組と仲の悪いA組は、極力関わることすら避けてきたのに何故かE組の飛鳥が、A組のわたしを助けた。 どれだけ理由を付けてもわたしを助けたことに変わりはなく、だからこそ困惑する。 そのなかで平常心なのは廣木君と芽留ちゃんくらい。