「嘘じゃないよ!紗絢ちゃん一位だもん!」 「おめでとう、紗絢…」 「テンション低すぎ!もっと紗絢ちゃんを祝おうよ!」 「いや、なんか凄すぎて…ごめん…」 頭がついていかないらしい廣木君以上にわたしも頭がついていかない。 すんなり受け入れて喜んでくれる芽留ちゃんは順応力が凄い。 そう言えば『だって紗絢ちゃん、スッゴい勉強頑張ってたんだもん!』と満面の笑みで言われた。 あっさり言われたらスッとこの事実が呑み込めた。