わたしの名前なんてあるわけがないと思って遥か上を見上げたとき――――見付けてしまった。



自分の名前を。



そんな訳ないと思ってもそこには“糸永紗絢”と記されてあった。






「さっ、紗絢ちゃんスゴい!」

「い、一位!?」





同じく目にした芽留ちゃんと廣木君が声を上げる。