「あ、そうだ。

蜂須賀君、退院おめでとう」

「…」

「休んでた分大変だと思うけど頑張ってね」

「…ああ」





無愛想に頷いた飛鳥を不満に思うこともなく人当たりの良さそうな笑みを見せる廣木君は『じゃあ』と言って智輝君の後に続いて校門を潜った。