再度、携帯を向き合う飛鳥を見届けてから、フッと微笑した智輝は歩き出す。 飛鳥の横を通り過ぎる際、ポンッと肩に手を置いてバイクのある場所へと先に向かう。 「泣きたきゃ、泣けよ。 その留守番聞いてさっさと諦めろ」 智輝はこのとき、紗絢が飛鳥に別れを告げるための留守番だと思い込んでいた。 それは飛鳥も然り。 諦め半分、後悔半分。 やっと終わることへの解放感を募らせて携帯を耳に宛がう。