「智輝君に何か用があるの?」 「智輝君?あの人智輝って言うの?確か、蜂須賀君のお見舞いに行ったときもいたよね?」 芽留ちゃんは智輝君の名前を知らなかったらしい。 あまり絡みも無かったから当たり前なのかもしれないけど、なら何故智輝君に話し掛けようとしたのか。 「昨日の夜ね、絡まれてるところを助けて貰ったの」 芽留ちゃんは照れ臭そうに笑うと耳打ちしてきた。 「塾の帰りだったんだけど、不良に絡まれちゃって。お礼を言いそびれたからありがとうって言いたかったんだ〜」 そうだったんだ…。