【続】俺を嫌いになればいい。

「っめ、芽留、ずっと蜂須賀君が嫌いだった！

だって紗絢ちゃんにこんなに愛されてるのに泣かせるんだもん！

だからずっとずっと嫌いだった！

でもまさかこんな事情があったなんて知らなかったぁ…っ」





乱暴に目をごしごし拭って飛鳥に謝る芽留ちゃんは、話を聞いてたんだと思う。



飛鳥の事を知りもしないで責めて暴言を吐いたことをひたすら謝る芽留ちゃんだけど、それならわたしも同じだった。



なにも、知らなかった。