「ううっ…」 「え〜…」 病室の前に突っ立って泣く芽留ちゃんを智輝君はげんなりしたように見つめる。 「芽留ちゃん?どうしたの?」 「ざあやぢゃん…」 わんわん泣く芽留ちゃんに優しく声を掛ければまたもや激しく泣き喚く。 その手には見舞いの花束。 飛鳥のお見舞いに来たみたい。