「…もう、過去って事だ」 そして擦り寄ってくる飛鳥を受け入れる。 頭にすりすりしてくる飛鳥はどこか甘えん坊で、空いた時間を埋めるように抱き付いてきた。 しかし、やっぱり感情は豊かではなく相変わらずの無表情。だけど、心無しかその表情は柔らかく、幸せそうな瞳の色をしている。 そんな目をされると、わたしまで胸がギュッと締め付けられた。