「お前、有り得ねえくらい泣いてたからな」 「うっせえ。血だらけのお前がしれっとして起き上がった途端、涙なんか止まったっつうの。何で轢かれた癖に何事も無かったかのようにバイクに跨がるんだよ。お前の生命力半端ねえわ」 「あのときは約束のことしか頭になかった」 「はぁ。 …紗絢ちゃん。こういうこと。 飛鳥、轢かれた癖にピンピンしてるから心配しなくても大丈夫だよ」 気遣うように言われた。 取り乱したわたしを見てたからか窺うように。 心配してくれてたのかな…。